RODEO / HEART BEAT RODEO / HEART BEAT
ロデオ「ハート・ビート」

¥3,060

MECR-30111 (meldac)

1.LET'S GO, SHAKIN'
2.君がそばにいるなら
3.ROCKABILLY HEAVEN
4.ロザリー
5.LOVIN' YOU
6.ONLY WANNA BE WITH YOU
7.レイニー・ナイト
8.BABY, IT'S ALL RIGHT
9.DOWNTOWN CRAZY NIGHT
10.今夜はダンスオールナイト
RODEO / HEART BEAT

 

レコーディング使用機材

1957年 グレッチ 6120
1964年 グレッチ 6117 Custom
1957年 フェンダー テレキャスター
アコースティック・ギター(MARTIN D-28)

1964年 フェンダー ベースマン・アンプ
1962年 フェンダー コンサート・アンプ
MXR ダイナコンプ
ヒュース&ケトナー TUBEMAN
エコープレックス EP-1
ローランド RE-201

マジック活動中に自分の中で確立してきた「ポップなロカビリー・スタイル」。これをさらに追求する為にはその頃マジックを取り巻く環境では難しくなってきていた。当時のメジャー音楽シーンはテンポが遅い曲や打ち込み音楽が主流だったから、チャキチャキのロカビリーがやりたい俺にはキツくてね。その他にもいくつかの不満要因が重なってマジック脱退を決意、そして結成したのがロデオ。ヒロシさんとはマジックのソングライター・チームだったから気心は知れてるし、自然な成り行きだったね。そんなときにロデオのお手本になったのはマジック時代からお世話になっていたNOBODY。出会った頃から作曲面で色々とアドバイスもらいながら勉強させてもらってね。おまけにNOBODYも二人組のユニットでツイン・ボーカル。これはロデオ結成の大きなヒントになった。「二人組のグレッチ・ギターを持ったロカビリー・ユニット」ってのは自分達の中で斬新だったから即決定。ところが今までのように楽器の演奏だけじゃダメじゃん!?当然歌も歌わなきゃいけないし歌詞も書かなきゃいけない。文字通り「シンガー・ソング・ロカビリアン」にならなきゃいけなかったんだよね。ヒロシさんに至ってはギターの練習もしなきゃいけなかったから結構ヘビー。おまけにライブやレコーディング等の制作も自分達。この辺に関しては全くのシロウトだったから、テンパりながらもよくやったよ。音源のセルフ・プロデュースだけじゃなくて、ロデオに関する全てのセルフ・プロデュース。こんなの初めてだからわからない事だらけだったけど、CDジャケットなんかのビジュアル面に関しても好きなように出来たからね。前々からやりたかったロカッツ風に仕上げてもらったよ。そうやって完成したロデオのファースト・アルバム「ハート・ビート」。これはアーティストとして自分のやりたいことを100%表現出来た初めての作品だから、俺にとっての記念碑的アルバムだな。
録音は1957年グレッチ6120がメイン・ギターで、ダイナコンプ→チューブマン→エコープレックスを経由してベースマンにプラグ・イン。エコープレックスは真空管式テープエコーだから毎日レコーディング前にはヘッド掃除が日課。結構メンテが面倒なんだけど、コイツを通すとゲインがちょっと上がって良い感じにサウンドが太くなるんだよね。チューブマンも真空管が入ってて、ベースマン・アンプのシンプルなツマミでは調整出来ない微妙なトーンをコントロール。ベースマンはJBLのビンテージ・スピーカーが入ったキャビネットを鳴らしてね。コンサート・アンプはトレモロ・エフェクトが欲しいときに使った。これは無敵のダイナソニック・サウンドだったな。今までで自己最高の組み合わせだったと思うよ。ミックスではダメ押しのテープエコー・ミックス。(笑)ミックス・ダウンでもエコー系にはテープエコーにこだわって、トランジスタ式のエコープレックスとローランドRE-201をメインで使用。ついでにミキサーのフェーダーやパン、エフェクト・センドなんかも触らせてもらってね、楽しいレコーディングだったよ。新しい試みとしては、「君がそばにいるなら」と「レイニー・ナイト」の2曲はスラップ・べースとエレキ・ベースの両方をミックスしてみた。俺の想像ではスラップ・べースの音の隙間をエレキ・ベースが埋めてイイ感じの新しいサウンドになる予定だったんだけど、な〜んてこと無かったね。結論、スラップ・べースだけで充分だったかも。(笑)

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